鵞足炎（がそくえん）について

鵞足炎(がそくえん)は膝の内側下方にある「鵞足」と呼ばれる部分に炎症が生じる疾患です。アスリートやスポーツ選手、運動を急に始めた方に多く、また、スポーツをしていなくても発症することもあります。

鵞足炎（がそくえん）の原因と症状

鵞足と呼ばれる部分には、縫工筋(ほうこうきん)、薄筋(はっきん)、半腱様筋(はんけんようきん)、という３つの筋肉が付着し、さらに付近に多くの筋肉が密集しています。そのため、膝関節や股関節の運動で負荷が集中しやすく、炎症も起きやすい構造になっています。

この３つの筋肉の柔軟性不足や、運動前のウォーミングアップ不足が炎症を引き起こす原因になります。

主な症状は膝の内側の痛みです。鵞足部を押すと痛みがあることや、運動後に痛みが出たりします。また、痛み以外にも腫れや熱感を伴うこともあります。

鵞足炎（がそくえん）の当院での治療

痛みが起こっている患部の修復を促す治療を行い、痛みが起こった原因となる股関節からハムストリング（半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋）にかけての間違った筋出力バランスを整えるエクササイズを行うことで早期回復と再発予防を行います。