ジャンパー膝について

ジャンパー膝は別名　膝蓋靭帯炎(しつがいじんたいえん)とも呼ばれ、膝蓋骨の上部や下部に痛みを生じる疾患です。ジャンプ、着地を繰り返す競技に多く、特に競技レベルが高くなってくる中学生から高校生にかけて引き起こすリスクが高くなります。

ジャンパー膝の原因と症状

膝蓋靭帯は、太ももの前側にある大きな筋肉の大腿四頭筋の端の部分にあります。ジャンプやランニングを繰り返すたびに、この大腿四頭筋が働き、膝蓋靱帯にも大きな負荷がかかります。

そのため小さな損傷が生じ続け、炎症へとつながります。大腿四頭筋の柔軟性の低下や着地時に膝が内側に入る状態が膝蓋靭帯にかかる負荷を大きくします。

症状については、運動時に痛みを感じることが多いです。また手で押すと痛む場合もあります。十分な休息を取れば重症化することは少ないので、可能であれば速やかに休息を取ることが大切です。

ジャンパー膝の当院での治療

膝の周りの状態を正常な状態に回復させる治療をマッサージや電気・鍼で行い、膝蓋靭帯に負担がかかる原因となった股関節やハムストリング（半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋）の筋出力のバランスを修正するエクササイズを行うことで早期回復、再発予防を行います。